作家の恋 恋愛小説

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作家の恋 恋愛小説

夕食の買い出しを終えて帰宅している途中のミウの耳に、夕方六時を告げる鐘の音が聞こえて来た。その音を聞いて、ミウは家に向かう足を少しだけ速めた。

「ただいま帰りました。」

そういって家に上がると、部屋の奥からパタパタといくつもの足音が聞こえて来た。

「ミウおねえちゃん、お帰りなさい!!」

「お帰りなさい!!」

小さな男の子レノとその妹カノがミウを笑顔で出迎える。ミウは二人の頭を順番に優しくなでると、買い出しの荷物を抱えて台所へと向かった。

「マーサおばさん、今帰りました。」

ミウは、リビングで仕事をしていた叔母のマーサに声をかけた。マーサは、ミウの声に顔を上げるとふーっと息を吐いた。

「あら、ミウ早かったわね。もう少ししたらこの仕事が一区切りつくから、先に晩御飯の準備をしていてくれないかしら?」

「いえ、おばさんはゆっくりしていてください。今日もほとんど休んでいないでしょう?」

「そう?悪いわねぇ。」

そういうと、マーサは再びデスクに顔を戻して仕事に取り掛かる。

ミウはキッチンに向かうと、買ってきた食材を使って手際よく料理をする。

夕食が出来上がると、ミウは子供たちとマーサを呼んでいつものように四人そろって食事をする。それが、ここ数か月のミウの毎日の流れになっていた。

ミウは、小説家になるという夢を叶えるために、ライターとして仕事をしている叔母のマーサのところへ住み込みで勉強をしていた。マーサは小さな二人の子供の世話をしながら自宅で仕事をしていたので、ミウが家のことを手伝ってくれることを条件に快く文章を書く仕事について指導することを許可してくれた。

マーサの仕事を少しずつさせてもらいながら、時間のある時に少しずつ自分で書いた小説をマーサに見てもらうという毎日を送っていた。

ミウは、自分の夢のための毎日に充実感を覚えていた。しかし、そんなミウのことをマーサは少しだけ気にかけていた。

「ねぇ、ミウ?あなた、ずっとこの生活を続けるつもりなの?」

「あぁ、違うの。別にあなたがいるのが嫌だとかそういうことではないのよ。むしろ、ミウがいてくれた方が私としても仕事がしやすいし家のことをしてくれるからありがたく思っているわ。だけど、小説家は安定が難しい仕事よ。だからね・・・・その・・・・現実的にはいい旦那さんを探してみたらどうかしら?」

ミウは、マーサの言葉にどうしても現実味を覚えることができなかった。

翌日、ミウはマーサに言われるがままに街で一番のホールへと向かっていた。

そこでは、毎週末多くの男女が集まるパーティが開かれていた。

出会いを求めるならそこへ行くのが一番だというマーサからの押しに負けて、しぶしぶおめかしをしてそこへ行くことにしたのだ。

だが、会場を目の前にしてもともと乗り気でなかったミウの心は一気に冷めてしまった。そのまま一度も会場の中に入ることなく元来た道を引き返し始めた。

しかし、このまま家に帰ってしまってはマーサにまた心配されてしまうと思い、ミウは近くの喫茶店で時間をつぶすことにした。

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店内に入ると、ホールに人が集まっているこの時間は人気も普段ほど多くなく、ゆっくりとくつろぐことができそうだった。

ミウはコーヒーを注文すると、ふかふかのソファに深く腰かけた。

目の前に置かれた小さなテーブルに、バックからいつも持ち歩いてる手帳を取りだすと、少しずつ書き進めていた小説の続きを書いていった。

ミウがコーヒーを飲みほしたとき、ふと店内の時計に目を向けると、すでにパーティーが終わる時間が近くなっていた。

「小説書いてると時間なんていくらあっても足りないのになぁ・・・。」

もう少し小説を書いていたい気持ちを無理やり押し込めて、ミウは喫茶店を後にした。

その日から、毎週パーティが開かれる日になると、ミウはパーティに行くふりを装って喫茶店で小説を書くようになった。

これまで、マーサの仕事の合間や睡眠時間を削ってでないと自分の小説を書く時間が取れなかったので、一週間に小説を書くために一度まとまった時間をとることができるようになったのはミウにとってかなり嬉しいことだった。

大好きなことがこれまで以上にできるようになったことで、ミウは今まで以上にいきいきとマーサの仕事をこなすようになっていた。

もともとおとなしめな性格のミウが見ただけで明るくなったことが分かるほどの様子の違いにマーサは驚きを隠せないでいた。

「ミウ、最近すごく楽しそうじゃない。何かいいことでもあったの?」

「え?ううん、そんなんじゃないわよ。」

ミウは、マーサがいくら遠回しに聞き出そうとしても、それ以上何かを言うことはなかった。そんなミウの様子に多少の疑問を持ちながらも、楽しそうにしている姪の姿を見てこれ以上深く追及することはできなかった。

そんな日々が続いていたある日、マーサは仕上げた記事をもって街にある事務所に向かっていた。

そこで記事を確認してもらっていると、マーサの後ろを通ったとある女性がマーサに気が付いた。

「あら?マーサさん?」

その声に振り向いたマーサは、声の主を見て表情を明るくした。

「エリナ!!久しぶりね。もうちゃんとここの編集者の顔になっているわね。」

「いえ、私なんてまだまだですよ。」

「今は休憩中かしら?」

「まぁ、そんなところです。」

マーサは、エリナのその言い方に軽く首を傾げた。

「ん?何か困ったことでもあるの?」

マーサからの言葉に、エリナは驚きで目を軽く見開いた後に恥ずかしそうに笑った。

「マーサさんにはほんと隠し事なんてできないですね。その観察力すごすぎですよ。まぁ、困ったことといってもたいしたことではないんですよ。実は、今日友達と街の大ホールのパーティに行く予定だったんですけど、その子が急に体調を崩しちゃって・・・。招待状が一枚余っちゃってるんですよね。それでいろんな人に声をかけているんですけど、なかなか当日だとみんな予定が入っているから難しくて・・・。」

「あぁ、それなら・・・・・」

「編集部のエリナさんとパーティ???」

新しい仕事を持って帰ってきたマーサから出て来た言葉に、ミウは言葉をなくした。

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今日もいつものように喫茶店で小説を書いて過ごすつもりでいたのだが、こうなってしまってはしょうがない。

マーサには自分がちゃんとパーティに行っているというていで話してあるからここで断るのはおかしな話だった。

それに、編集部の方と知り合いになっておくことは、自分の将来のためにもなることだから、ますます断る理由など自分には無いのだった。
(たまには、こんな日もあっていいか・・・・。)

ミウは続きを書かれるのを待っている小説にうしろ髪をひかれながらも、マーサに笑顔でエリナと行くことを承諾した。

待ち合わせの場所に着くと、しばらくして美しく着飾ったエリナが現れた。

「ミウちゃん、今日は急なところどうもありがとう。誰も行ける人がいなくて困っていたの。今日は楽しみましょう。」

「こちらこそ、お誘いいただきありがとうございます。エリナさんのお話はかねがね伺っていました。」

「ふふふ、そんなにかしこまらなくていいのよ。それじゃあ行きましょう。」

そういうと、エリナは会場の中へと入っていった。

ミウも後を追うように中へと入るが、すぐに多くの人々の熱量に圧倒されてしまった。目まぐるしく動く人の群れに、ミウは息が詰まりそうになっていた。

そんなミウに気づいたエリナは、ミウの手を取ると優しく微笑んで人が少ないところを選ぶようにして進んでいった。

「飲み物とってくるから、ここで少し待っていてね。」

「はい・・・。」

エリナの言葉にミウは小さくうなずくと、ホールの壁にもたれかかるようにしてため息をついた。

まだパーティは始まっていないのに、すでに何時間もすごしているかのような疲労感がミウに襲い掛かっていた。

だが、ミウは自分自身に気合を入れると、エリナが戻ってくる前に疲れ切った顔を切り替えた。

「ミウちゃんお待たせ。」

そういいながらエリナはドリンクをミウに手渡した。

「ありがとうございます。」

「いきなりで申し訳ないんだけど、向こうに知り合いがいたから少しあいさつしてくるわね。私と一緒に来てもいいんだけど、たぶんミウちゃん気疲れしちゃうと思うから、のんびり見て回っているといいわよ。心配しなくても、ミウちゃんみたいなかわいい子にはすぐにお声がかかるわよ。」

「はい。私のことは気にせず、ごゆっくりされてください。私もいろいろ見て回ってきます。」

そう笑顔で言うと、エリナは安心した顔で人ごみの中に消えていった。

一人その場に残されたミウは、エリナから受け取ったドリンクを一口飲むと、ぐるりと会場の中を見渡した。

すでに多くの人が知り合いを見つけて楽し気な会話を繰り広げている。

ミウはそんな会場を一瞥すると、ドリンクを手にホールのベランダへと出た。

高台にあるこのホールから見える街の景色は一番だと言われていた。

普段はなかなか入ることのできないホールからの景色は、パーティに参加した人だけが見ることのできるものであった。

これまで何度も来るチャンスはあったのだが気が向かなかったミウは、もしかしたら二度とここに来ることはないかもしれないと思い、一度、この街で一番といわれる景色を瞳に収めておきたかった。
(小説で夜景を使うときに、すごくいい資料になりそうだしね。人もあんまり出てないからここで時間をつぶそう。)

ミウは寒空のなか、ベランダへと出て行った。確かに、その場所から見える街の景色はこれまで見たどんな景色よりもきれいで、一瞬でミウは目を奪われた。瞳を輝かせながら、ミウは目の前の景色をすべて目に焼き付けようとした。

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無事パーティの時間を終えることができたミウは、エリナに挨拶をすると帰路へとついた。

思いもよらずパーティに参加することになってしまったミウだったが、新たに得るものがあったのでこれはこれでよかったのかなと思いながら帰っていたのだった。

それからというもの、ミウは自分の意志でパーティに行くことはなくいつもの喫茶店で小説を書き進める日々を過ごしていた。

そんなある日、ミウが喫茶店に入ると、この日はいつもよりも人が多く、パッと見て空いている席がなさそうに見えた。そして、後ろからもまた新たに客が入ってきた音が聞こえた。
(これじゃあ、さすがにゆっくり小説を書けないかな・・・。)

そう思い、ミウは今日はあきらめて帰ろうかと思っていたその時、ミウの後に来た人物が声をかけて来た。

「あの、よかったら相席しませんか?」

ミウはその声に振り返った。そこにはミウよりも少し若そうな男性が恥ずかしそうにしていた。

「え・・・・?えっと・・・・。」

「俺、パーティが終わるまでの時間つぶしがしたいんですけど、こんなに人が多いときに一人でいるのはなんか気が引けてしまって・・・。もし、あなたがよろしければでいいんですけど・・・。」

「あ、そうなんですね。実は、私もそうなんです。それじゃあ相席お願いします。」

ミウが言うと、男性はにこりと笑顔を見せた。

案の定二人席に通されたが、ミウはなんのためらいもなくカバンから手帳を取り出して小説の続きをしたため始めた。

男性は、初めはのんびりコーヒーを飲みながらペンを走らせているミウの様子をちらりと伺っているだけだったが、一心不乱に文字を書き記しているミウに次第に目が離せなくなっていた。

小説がひと段落ついたところで、ミウはコーヒーを飲もうと顔を上げたとき、ようやく自分に向けられる視線に気が付いた。

その方向に顔を向けると、男性とバッチリ目があった。

「あ、ご、ごめんなさい。邪魔しちゃいましたか?」

「い、いえ。ちょうど休憩しようと思っていたところです。」

「小説、書かれるんですか?」

「はい・・・・。まだ人に見せれるようなものではないんですけどね・・・。」

「あの・・・、ちょっとだけ見せてもらうことできますか?」

「え?あの・・・ほんとに駄文ですけど、それでもいいですか?」

「そんな、駄文なんて。こんなに文章を書けるのほんとにすごいと思います。」

そういって、男性はミウから手帳を受け取った。文章に目を通している男性を、ミウはコーヒーを飲みながらも少し緊張しながら見つめた。

しばらくして、男性が顔を上げた。ミウは緊張した面持ちで男性からの言葉を待った。

「・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・。」

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いくら待っても何も言わない男性に、ミウはだんだん不安になってきた。

「あの・・・。私、おばさんからいつもダメ出し受けているから、正直に言ってくれていいんですよ?」

ミウの言葉に、男性はハッとしたような表情を見せた。

「あ、ご、ごめんなさい。あまりにも素敵な話過ぎて、言葉が出てきませんでした・・・。」

「・・・・え?」

「いやー、すごくよかったです。続きがもっと読みたくなりました。」

「本当ですか・・・?よかったぁ。嬉しいです。」

ミウが心からほっとして笑顔がこぼれた。そのミウの笑顔に、男性は目を引き付けられた。「あの・・・・図々しいとは思うんですが、お名前を聞いてもいいですか?」

「ミウです。」

「ミウさん・・・・ですか。ありがとうございます。俺はアレクといいます。いつもここで小説を書かれているんですか?」

「そうですね。いつもこの時間に来て書いています。」

「そうなんですね。あの・・・また続きを読みたいです・・・。」

「本当ですか?ぜひ読んでください。私もいろんな人からの意見を聞きたいから、ありがたいです。」

「それじゃあ、また来週のこの時間にここにきてもいいですか?」

「えぇ。よろしければ来てください。」

そういうと、アレクはミウに大きくお辞儀をすると喫茶店から出て行った。

それからミウが小説を喫茶店で書いていると、アレクがやってくるようになった。毎回、アレクはミウが小説を書き進めたところまでを読んで、雑談を交わしてから帰るという流れが自然とできていた。

アレクは、ミウの小説をただ褒めるだけでなく、時には厳しい意見を言うこともあった。だが、ミウはそれに対して気分を悪くすることもなく、すべて自分への意見を受け入れてさらに良い小説を作ろうとした。

その姿勢に、初めは遠慮がちだったアレクもだんだんと自分の意見を言うようになった。

アレクは小説の知識があるわけではなかったが、一読者としての意見はミウにとってありがたいものであった。

そして、そんなアレクとの時間が、ミウにとって次第に大事なものになっていた。

そんな日々がしばらく続き、ミウが街で買い物をしていると見慣れた後姿を見かけた。

「あ、アレク・・・・・。」

ミウはその背中に声をかけるが、すぐにその声はだんだんと小さくなっていった。

アレクの隣には彼と親し気に話す女性の姿があったのだ。そんな二人の姿を見て、ミウの心は一気に暗く沈んだ。

そして、この時に初めて、自分がアレクに対して恋心を抱いているということに気が付いてしまった。

だが、アレクは誰にでも優しい好青年であるため、多くの女性が彼のことを放っておかないだろう。

しかし、自分と共に過ごしているときの彼の表情は自分しか見ることができないものだと勝手に思い込んでいた。

彼の自分に向けてくれている表情に特別な意味があればいいのにと思っていたのだ。

ミウはその場から逃げるように家に帰ると、手帳を開いて一心に小説を書き始めた。

アレクと共に書き進めていたその小説は、いつの間にかクライマックスを迎えていた。そして、最後の終わり方までミウの中にはすでに構想は出来上がっていた。

だが、アレクと過ごす時間が終わりを迎えてしまうのが嫌で、なかなか続きを書き進められないでいた。

だが、今のミウは、小説を書くことでアレクとの時間を思い出し、彼からのアドバイスなどもすべて詰め込んでひたすらに文字をつづっていく。

時間も忘れて小説を書き終えたミウの頬には大粒の涙がつたっていた。そして、部屋の窓から外を見ると、すでに地平線がうっすらと明るくなっていた。

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「今日で・・・最後かな。」

今日は街の大ホールでパーティが開かれる日。アレクと会うのは今日で終わりにしようという覚悟を決めて、ミウは小説を書き終えた手帳をギュッと握りしめた。

ミウは、いつもよりも少しだけ早く家を出て喫茶店に入った。そして、落ち着かない様子で書き終えた自分の小説を読み返していた。

文字を目で追うたびに、アレクの言葉が思い出されて胸が締め付けられるように思いがあふれてくる。

そうこうしているうちに、アレクがいつものようにミウの正面の席にやってきた。

「ミウさん、こんばんは。」

「こんばんは、アレク。あのね、実は今日小説が完成したの。」

「本当ですか!!おめでとうございます!!さっそく、読ませてもらってもいいですか?」

「えぇ。感想お願いね。」

そういうと、ミウは手帳をアレクに渡した。

手帳を受け取ると、アレクはすぐに文章に目を通し始めた。そして、一気に最後まで読み終えると、頬を高揚させながら手帳をミウに返した。

「すごくよかったです・・・。最後の終わり方、素敵でした。」

「よかった。そういってもらえてうれしいわ。それじゃあ、私はこれで。」

そういうと、ミウはかばんを持って立ち上がった。

「え?もう帰っちゃうんですか?」

「えぇ、それに、もうここには来ないわ。」

「どうして!?」

「もう、この小説は完成したの。あなたとの時間もこれで終わりでしょう?」

「そんな・・・。俺は、この小説が完成しても、あなたと一緒にまた新しい小説を作っていけるんだと思っていました・・・。」

「・・・・・。」

悲痛な表情でミウを見つめるアレクの瞳に、ミウも思わず心が揺れ動くが、それを振り切るようにアレクに背中を向けた。

「ミウさん・・・・。本当にこれで終わりなんですか・・・?」

「・・・・・・えぇ。」

「それじゃあ、これだけは言わせてください。俺、あなたの小説が大好きです。あなたと共に小説を書いていくにつれて、あなたという人間が好きになりました。俺、あなたのことが好きです。」

「そ、そんな・・・。でも・・・。」

「俺は、あなたしか見ていません。これまでも、そして、これからも・・・。」

その言葉に、ミウの瞳から涙があふれだした。

「アレク・・・・。ありがとう。私も、あなたのことが好きよ。この小説が完成してあなたの時間が終わってしまうのが怖くて・・・。それなら自分から終わらせてしまおうと思ったの・・・。」

「何を言っているんですか。そんなこと、俺がさせませんよ。」

そういうと、アレクはミウを強く抱きしめた。

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